開演を待ちながら

2002年から京都芸術大学 舞台芸術研究センターで刊行している機関誌『舞台芸術』をはじめとする京都芸術劇場/舞台芸術研究センターのアーカイブの中から、おすすめコンテンツを選び出して掲載しています。自宅で、電車のなかで、そして、劇場のロビーや客席 で、少し時間のあいた時に、ぜひご覧ください。市川猿之助、観世榮夫、太田省吾etc…

太田省吾

1939年、中国済南市に生まれる。1970年より1988年まで転形劇場を主宰。1978年『小町風伝』で岸田國士戯曲賞を受賞。1960年代という喧騒の時代に演劇活動を開始しながら、一切の台詞を排除した「沈黙劇」という独自のスタイルを確立する。代表作『水の駅』は沈黙劇三部作と称され、現在でも世界各地で作品が上演されている。また、『飛翔と懸垂』(1975年)、『裸形の劇場』(1980年)など、数々の演出論、エッセイを著している。転形劇場の解散後は、藤沢市湘南台文化センター市民シアター芸術監督、近畿大学文芸学部芸術学科教授を経て、2000年の京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)映像・舞台芸術学科開設や、続く2001年の同大学舞台芸術研究センターの開設に深く関わり、日本現代演劇の環境整備に力を注いだ。2007年逝去。

『舞台芸術』13号(2008年3月発行)特集:太田省吾の仕事—未来への応答 より

太田省吾によるテキスト「開演を待つ」

『舞台芸術』4号(2003年8月発行) 特集:歴史と記憶 より

『舞台芸術』4号(特集:歴史と記憶)に掲載された太田省吾氏のテキストを掲載いたします。太田省吾(おおた・しょうご)劇作家・演出家 考えは世界から遠ざかる間違いをおかしやすいからね。見ることは世界の中に入っていくことで、考えは距離をもつことな…

『舞台芸術』1 号(2002年6月発行) 特集:グローバリゼーション より①

『舞台芸術』1号(特集:グローバリゼーション)に掲載されたインタビューをお届けします。観世榮夫(かんぜ・ひでお)能楽師・俳優・演出家 聞き手:太田省吾(おおた・しょうご)劇作家・演出家 大振幅の歩み 太田 舞台芸術研究センターが機関誌を出すこ…

『舞台芸術』1 号(2002年6月発行) 特集:グローバリゼーション より②

『舞台芸術』1号(特集:グローバリゼーション)に掲載されたインタビューをお届けします。観世榮夫(かんぜ・ひでお)能楽師・俳優・演出家 聞き手:太田省吾(おおた・しょうご)劇作家・演出家 戦後 —— 他なるメソッドを求めて 太田 四六年開講の能楽塾…

『舞台芸術』1 号(2002年6月発行) 特集:グローバリゼーション より③

『舞台芸術』1号(特集:グローバリゼーション)に掲載されたインタビューをお届けします。観世榮夫(かんぜ・ひでお)能楽師・俳優・演出家 聞き手:太田省吾(おおた・しょうご)劇作家・演出家 異化 —— ベルリーナー・アンサンブルでの演出 太田 さて、…